
2008年のプロテストに合格して以来、苦節9年目にして初のツアー優勝を成し遂げた女子プロゴルファーがいます。穴井詩プロです。穴井という苗字もそこまで聞いたことがない苗字ですが、名前はどう読むと思いますか?
「うた」と読む人が多いですが、詩と書いて「らら」と読みます。初見では読むのが難しそうです。名前にインパクトが強い穴井ららプロについて今回は迫りたいと思います。
〈穴井詩プロフィール〉
所属 GOLF5
出身地 愛知県岡崎市
生年月日 1987年11月11日
入会期 2008年8月1日 80期生
契約
クラブ:トブンダ
ボール:タイトリスト
ウェア:キスマーク
身長 165cm
体重 58kg
血液型 B型
出身校 Nova Southeastern University中退(米国)
プロテスト合格日 2008年7月31日
スポーツ歴 水泳
趣味 写真
好きな色 全色
ゴルフ歴 11歳~
師弟関係 Warren Smith 井上透
ホールインワン 1回
穴井詩プロは女子プロにしてはめずらしくドライバーでトブンダを採用しています。なぜかと思いましたが、冷静に考えればトブンダはGolf5の自社ブランドです。Golf5に所属している穴井プロは当然ドライバーを始めクラブ全般で使用しますよね。
中でも穴井プロも愛用しているトブンダ トライフィット ドライバーは低重心モデルで構えていても安心感のあるヘッドをしています。クラブ性能はオートマチックで、振れば振るほどそのオートマチックさを体感できる1本です。適正ヘッドスピードも女子プロの平均値並で穴井プロにあっている1本なのではないでしょうか。
ボールは男女問わず愛されているタイトリストです。余談にはなりますが本当にツアーを見ているとタイトリストのボールを使用している選手が多いですよね。
穴井プロのプロフィールを見ていると出身校が外国のようです。これらについては後述で紹介していきますね。
●出身学校が外国?
穴井詩プロの出身校のところにはNova Southeastern University(ノバ・サウスイースタン大学)となっています。実は穴井プロは13歳からアメリカへ渡米しています。サウスイースト大学は高校を卒業してから来る学生よりも、社会人に成ってから大学卒業を目指す人が多いようで、日本で言うところの通信制大学の機能を担っていることが多いようです。社会人経験者が多いので学生の平均年齢も高いです。また、通信制の大学のような位置付けをされるだけあり遠隔授業をしていて語学留学でアメリカにいる人が多く学んでいることでも有名です。
穴井プロのお父さんは教師をしていて、お父さんの仕事の関係でアメリカへ家族で行ったようです。教師をしていてなぜアメリカへ?と思ってしまいますが、日本語学校への転勤でアメリカへ異動したようです。また穴井プロの名前である「詩(らら)」をつけたのもお父さんでした。名前の意味としては音楽が好きな子供になって欲しいという意味を込めました。
ゴルフを始めたのは11歳で、日本で始めたゴルフはアメリカでも継続していました。アメリカで通っていた高校でもゴルフ部に所属してゴルフ練習漬けの日々を送っていたようです。日本とは異なりアメリカはゴルフに対して積極的なので、ゴルフ場やジュニアゴルファーのレベルも日本より上だったことでしょう。
アメリカでの大会の結果までは調べることができませんでしたが、穴井プロのゴルフ技術が素晴らしいというのは日本帰国後にわかります。
穴井プロは日本国内でプロゴルファーになりたいがため、サウスイースト大学を中退して帰国することにしました。帰国してもすぐにプロテストを受けることができなかったので、1年間は研修生としての生活をすることになります。
研修生として研修をしながら練習も行い、ゴルフ場の手伝いもしなければいけなく大変な日々でしたが翌年にはプロテストに合格することができます。多い選手は何回もプロテストを受験しますが、穴井プロは1回の受験で合格したので素晴らしい選手だと言えますね。
●初優勝への道
穴井詩プロが一番注目された試合は2016年「ゴルフ5レディース」です。この大会で穴井プロはツアー初勝利をしたからです。
2008年にプロテスト合格してから2012年にレギュラーツアーのシード権を得てからは年間に複数回優勝争いに食い込むゴルフをしています。ファンも定期的にスコアボードの上位に入っている選手には注目をするのと同じで、選手も上位に定期的にいるとモチベーションが向上します。数年間惜しい思いをしている穴井プロはモチベーションよりも優勝できないことがストレスに感じていたのではないでしょうか。
そんな中、頼りにしているのがプロコーチの井上遥さんです。
井上コーチといえばレッスン本も多数発行している一流コーチで、穴井プロの他にも多くのプロゴルファーが指導を受けています。2015年から井上コーチの指導を受けるようになり、その1年後にツアー初勝利できるとのは穴井プロの吸収力もさることながら井上コーチの指導力も素晴らしいですよね。
しかし、コーチとプロの関係は難しいこともあります。どんなに素晴らしいコーチが付いていてもプロゴルファーとの相性が悪ければスコアアップどころかツアーを1年間戦うこともできません。
またプロゴルファーとキャディーの関係でも同じです。どんなに最多勝利をしているキャディーさんでもプロとの相性が悪ければ良いリードをすることができません。
ゴルフは個人スポーツですが、人とのつながりは大切にしていかなければいけないことがわかりますよね。
●舞台は国際試合へ
穴井詩プロは現在、日本・韓国・オーストラリア・欧州のトッププロによるダブルスマッチである「クイーンズカップ」に出場しています(執筆時2017年12月2日)。日本代表は穴井プロと笠りつこプロの二人です。どちらも日本の女子ツアーをリードする選手ですし今後のツアーでも主軸となりスコアボードに名前を連ねるであろう選手です。
もう穴井プロの舞台は国際試合へとシフトしています。世界で戦える選手になり、日本ツアーでも上位を日本人選手で埋めて欲しいです。今後の穴井プロにも目が離せません。
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