
ゴルフシューズには、ソフトスパイクやスパイクレス中には金属スパイクなど、いくつかの種類がありますが、現在主流のシューズはソフトスパイクです。
ソフトスパイクの鋲は、その名前の通り柔らかい素材が使用されているため、使えば使うほどにすり減っていきます。
すり減るということは、いずれ交換しなければいけないということです。
その際に多くの人がゴルフシューズの底についている鋲の種類で戸惑います。
そこで今回の記事では、ゴルフスパイクの鋲の交換方法や、鋲の種類についてお伝えしていきます。
■そもそもゴルフシューズでなぜスパイクが大切なのか
ゴルフシューズを選ぶ際に重視したいポイントは、通気性や屈曲性など、様々なものがありますが、その中でも特に重視したいのがソールのグリップ力です。
ゴルフはスイングをした時に非常に大きな力が地面と足の間で生じます。
グリップ力の弱い靴を履いていると、スイングの際に体の軸がぶれてしまい、思ったとおりにスイングをしたとしても、ボールの芯をクラブがとらえられなくなります。
そのため、地面をしっかり掴むスパイクが重要なポイントになるのです。
また、どんなにグリップ力が強かったとしても、耐久性が弱く、磨り減っている状態では、そのスパイクが本来の力を発揮することができなくなってしまいます。
ある程度磨り減ってきた段階で交換をする必要が出てきます。
スパイクの鋲が弱ってくると、足にかかる負担が少なくなるので、歩きやすくなったように感じますが、実際のところはスイング時に軸がぶれやすくなっているのです。
ゴルフの上級者になると、「このスパイクの鋲が70%の耐久力になった状態が最も良いスイングができる」など、新品ではなくある程度使った状態の鋲を好む人もいます。
このあたりは個人差なので、最も良いスコアを出したときのスパイクの鋲の状態などを確認しておくと良いでしょう。
■鋲の種類にはどのようなものがあるのか
ゴルフスパイクの鋲にはさまざまな規格があり、規格が適合しなければ取り付けることができません。
そのため、交換する際に、新たに購入する場合は、適合するかどうか十分な注意が必要です。
見た目が全く同じでも取り付け部分だけ規格が異なるという場合もあります。
代表的なものだけでも、この6種類があります。
・FTS・Tri-LOK ※名称は違いますが、規格は同じです。
・PINS
・Q-FIT・Q-LOK ※名称は違いますが、規格は同じです。
・SLIM-LOK
・ミリ
・インチ
実は、同じメーカーでも複数の規格を使い分けており、一概に「このメーカーであれば、この規格の鋲を使えば良い」というわけではありません。
では、代表的な規格にどのようなものがあるのか、Amazon で販売されているゴルフスパイクの鋲の中から紹介していきます。
・FTS・Tri-LOK
・PINS
・Q-FIT・Q-LOK
・SLIM-LOK
・ミリ
・インチ
■ゴルフスパイクの今日の交換方法
・鋲の交換時期は?
ゴルフスパイクの鋲を交換するのは、具体的に「1年経ったら交換」などと期間が決まっているわけではありません。
もっとわかりやすく、見た目で判断できます。
使いすぎてボロボロになっていたり、6本あったはずの鋲の足が折れて4本になっていたり、ネジが緩んでスパイクの鋲自体が丸ごとどこかに消えていたり、ゴルフを1ラウンド回って靴底を見てみると、意外なほどゴルフスパイクの鋲はダメージを受けているものです。
できれば1ラウンド回るたびにスパイクの鋲の状態はチェックするようにしましょう。
ラウンド中に「やけに歩きやすいな」と感じたら要注意です。
スパイクは新品の状態だと、地面をしっかりとつかみすぎるため歩きにくくなります。
スイングをする際の安定を重視すると、歩くということに関して、スパイクは不向きになってしまうのです。
鋲の中には、「スパイクの中心にあるロゴマークが消えると交換時期」などと、分かりやすく表している鋲もあります。
ただし、必ずしも新品の状態の鋲がもっともその人にとって安定して良いスコアを出す状態であるとは限りません。
プロのゴルファーは、一番良いショットを打てた時のスパイクの減り具合をチェックしておき、偏りを観察した上で大切な大会に臨む際には、いいショットが出やすい磨耗状態にしたスパイクを使用するそうです。
・鋲の交換方法は?
ゴルフシューズに付属している専用のレンチを使って鋲を取り外すことになります。
メーカー純正の鋲に取り替える場合は付属のレンチが使いやすくなっていますが、そうでない場合は取り替えようとしてもなかなかうまくいかない可能性があります。
スパイクを外すための専用レンチが販売されていますので、付属のレンチでうまく外せないという場合はそちらを購入するのが良いのではないでしょうか。
アマゾンなら1000円以下で購入することができます。
新しい鋲の取り付けに関しては、規格によっても少しずつ変わってきますので、一口には言えませんが、基本的には外した時と逆の方向に回しながら取り付けます。
・鋲の交換方法のコツ
スパイクを交換する際のコツが1つあります。
それは、スパイク交換直前にゴルフシューズの底をお湯に浸けるということです。
時間は10分程度が良いでしょう。
それだけで、スパイクと靴底の間の芝の塊が柔らかくなり、スパイクを回しやすくなります。
また、スパイクを取り付ける際にも歯ブラシなどでレンチの穴を洗うことで、鋲がはまりやすくなります。
■ゴルフスパイクの鋲に関する豆知識
ゴルフのラウンド本番でスパイクを使うのだから、練習の打ちっぱなしでもスパイクを履いた方が良いと考える人は多いようです。
しかし実はこの考え方は間違っていて、打ちっぱなしの場合には、スパイクは履かない方が良いのです。
なぜなら、スパイクは鋲の部分が芝生にめり込むように作られています。
しかし、打ちっぱなしは地面が硬いので鋲がめり込むということはありません。
そのため打ちっぱなしの方が、体が鋲の分だけ数ミリ~数センチ上に上がってしまうのです。
ゴルフのような精密なスイングを要求されるスポーツで、数ミリ~数センチ のズレというのは致命的です。
そのため打ちっぱなしに行く際には、鋲がめり込んだ時の高さと合うような靴を選ぶと良いでしょう。
■まとめ
いかがでしたか。
ゴルフスパイクの鋲の種類や交換方法についてご理解いただけたと思います。
ゴルファーの中には、スパイクの鋲の状態に無頓着で、ボロボロでも平気で使う人がいますが、スイングに大きな影響が出ますのでプレイするたびに気をつけることをおススメします。
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