大器晩成!ホールインワンクイーン下川めぐみが飛距離をアップさせた秘密

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下川めぐみ選手という女子プロゴルファーをご存知でしょうか。プロとしての選手経験は長く、ベテランの部類に入るのですが、惜しいところで優勝を逃す機会が多く、2017年9月の段階で、未だ優勝経験はありません。しかし、彼女が今日まで女子プロゴルファー業界で生き残ってきたのは理由があります。それは、下川めぐみ選手の異名が「ホールインワン女王」であることからもわかるように、ドライバーのコントロール力が非常に高いということです。飛距離でいえば過去に飛ばない事で悩んでいた経験があるほど、特筆したものはないのですが、コントロールが抜群で、過去に4回ものホールインワンを決めています。プロ選手ですら、ツアーでのホールインワンは一生に一度あるかどうかという奇跡にも近い確率の出来事であるのに、彼女はホールインワンを4回達成し、ホールインワンの賞金だけで1300万円以上を獲得しているのです。ちなみに、プロテストに合格した時、一人ひとりに振り分けられる日本プロゴルフ協会の会員番号も、彼女の場合、「777」という非常に縁起の良い数字が、たまたまですが割り当てられています。この女子プロゴルファー界きってのラッキーガールは、どのような形でプロゴルファーになり、現在までの道を歩んできたのでしょうか。

下川めぐみのプロフィール

所属:環境ステーション

出身地:神奈川県

生年月日:1983年5月31日

入会期:2007年8月1日  79期生

身長:156cm

体重:56kg

血液型:A型

出身校:日本体育大学

プロテスト合格日:2007年7月26日

趣味:音楽鑑賞

好きな色:青 赤 オレンジ ピンク 黄 緑

ゴルフ歴:10歳~

契約

ボール:ダンロップ

ウェア:M・U SPORTS

下川めぐみがプロゴルファーになるまで


https://www.lpga.or.jp/

下川めぐみ選手は、10歳の頃に初めてクラブを握ります。きっかけは、家族がゴルフをしていたことです。そこからどんどん頭角を現し、なんと14歳という若さでアマチュア大会で優勝しています。これをきっかけに下川めぐみ選手はプロを目指そうと考えたそうです。その後はゴルフの強豪校である神奈川県立厚木北高校に進学し、ゴルフ漬けの生活を送ります。そして、日本体育大学に進学し、大学2年生の時にはQTファイナルまで進出。そこでプロ宣言をして大学を中退します。しかしそこからすぐにプロになれるほど甘くはありませんでした。2回連続でプロテストに不合格、そして2007年に3回目の挑戦でようやくプロテストに合格します。苦しんだ2年間でしたが、逆にこの苦しい2年間があったからこそ、辛い時でも笑顔でいられる彼女の長所が培われたのかもしれません。そして、結果論ですが、彼女を象徴するようなプロゴルファーの会員番号777というのも、3回目の挑戦で合格したからこそ割り振られたものだといえるでしょう。

下川めぐみが飛距離を伸ばした理由


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO86094590U5A420C1000000/?df=2

プロテスト合格の翌年には、ファイナルQTで上位になり、その翌年2009年にはレギュラーツアーにフル参戦しました。しかし、その年ほとんどの試合で予選を通過することができず、シード権を獲得することもできない時期が続きました。成績が伸びない理由には様々なものが考えられましたが、その中でも最も大きい理由として挙げられたのが、ドライバーの飛距離が短いことです。若い世代の後輩たちもドライバーでガンガン飛ばし、良い成績をあげる人が増えてきて、下川めぐみ選手も内心かなり焦っていたそうです。「私の飛距離ではいつまでたってもシード権が取れない」と、一時期は引退を考えていた時期もあったとインタビューで語っています。当時の飛距離は、飛んでも220ヤード程度。距離の長いパー4のホールでは、どうしてもセカンドでグリーンに届かず、彼女の中では最高のパフォーマンスをしたというラウンドでも、予選を突破できないことがありました。周りのファンから見ても、コントロールはもともと良かった下川めぐみ選手の問題は、飛距離にあるということが明白でした。

そして、様々なコーチにアドバイスを受けたましたが、その内容は「飛距離は諦めてショートゲームを磨きなさい」「曲がらないならそれでいいじゃないか」などと、飛距離を伸ばすという方向とは違うアドバイスばかりでした。コーチの中には「飛距離にこだわるならプロゴルファーをやめなさい」という方もいたそうです。しかし、下川めぐみ選手本人はどうしても飛距離アップしなくてはプロゴルファーを続けることができないと思っていました。そこで出会ったのが北野正之プロです。

北野プロは、初めて下川めぐみ選手と会った時に「上手くなると思ってくれなければ教えません」と言ったそうです。当時の下川選手は、何人ものコーチにアドバイスを受け、ことごとくうまくいかず、悪循環に陥っていたため、コーチという存在を信頼できない状態になってました。北野コーチはその状態にすぐ気づきました。半信半疑で上手くなることができないので、まずは信じてもらうことから始めたのです。そこから技術的な指導が始まりました。そもそも、下川めぐみ選手は「飛ばそう飛ばそう」と思うあまり、体に力が入り過ぎていました。早く腕を振り、早く体を回転させればボールが遠くまで飛ぶというわけではありません。重要なのは自分の体の重さを使ってクラブを振るということでした。このコツを身につけてから、220ヤードしか飛ばなかったドライバーが、270ヤード飛ぶようになったのです。これが2014年、プロ入りしてから7年後の出来事でした。ここから下川選手の成績は急上昇します。

ホールインワンクイーン


https://www.lpga.or.jp/

下川めぐみ選手の強みはやはりそのコントロールでしょう。2014年にドライバーの飛距離が大幅アップする前から、ショットの正確性には定評がありました。そして、プロ選手でも一生達成できない人もいるというホールインワンを、プライベートラウンドを含めると8回達成しているという記録を持っています。そのうちの4回はレギュラーツアーでの達成です。2013年の「アクサレディース」2番ホールで1回目のホールインワン、同じく2013年の「フジサンケイレディスクラシック」の17番ホールで2回目のホールインワン。2014年の「アクサレディス」2番ホールで3回目のホールインワン。2014年の「伊藤園レディス」17番ホールで4回目のホールインワンを達成しました。アクサレディスでは、2013年と2014年の全く同じホールでホールインワンを達成するという偉業を果たしています。これは女子プロゴルフ業界で初の出来事でした。また、プロ入りしてから3回目のホールインワンを達成するまでの期間が日本女子プロゴルフ業界で最速です。下川めぐみ選手は現在優勝こそありませんが、この凄まじい記録はなかなか破られることはないでしょう。

2014年以降の下川めぐみ


https://www.lpga.or.jp/

2014年に北野プロの指導によってドライバーの飛距離が伸びた下川めぐみ選手は、飛距離に伴って成績も上昇。これまでになかったトップ10に3回入り、2014年の賞金ランキングは47位となり、初めての賞金シード権を獲得しました。しかし、翌2015年は予選落ちは少なくなったものの、なかなか上位に食い込むことができず、最高順位は「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」の9位タイでした。このときの年間獲得賞金額は1473万6323円です。残念ながらここでシード権を逃してしまいますが、翌2016年度は、長い時間がかかった下川めぐみ選手の才能が開花します。「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」では5位。「リゾートトラストレディス」では7位、「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」では8位、「日本女子オープンゴルフ選手権競技」では4位タイ、そして、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」では2位タイという、初めての優勝争いに絡む活躍を見せます。この年の年間獲得賞金は、前年の3倍以上である4062万297円を記録。賞金ランキングでは22位に入り、再び賞金シード獲得します。

そして2017年。下川めぐみ選手の活躍は続いています。「T ポイントレディスゴルフトーナメント」で8位タイ、「ワールドレディスチャンピオンシップ・サロンパスカップ」で8位タイ、「日本ハムレディスクラシック」で5位タイ、そして9月1日から9月3日にかけて行われた「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」では再び優勝争いに絡む2位という成績を収めています。大会2日目を終えた段階で、下川めぐみ選手は2位と1打差で首位に立ってました。下川選手が実践してたのは、コースマネジメントを深く考えず、シンプルにゴルフをするという「イケイケ作戦」だったそうです。そして最終日も4つのバーディを取りスコアを伸ばしましたが、最終的には7アンダーという結果になり、優勝には届きませんでした。初の優勝を逃す残念な結果でしたが、来年の賞金シード権を考えると、下川めぐみ選手としては、大きく前進したといえるでしょう。下川選手本人は「まだまだシード権は確約されたわけではないので気を緩ませずに行きたい」と語っています。

まとめ

下川めぐみ選手の歴史や、成績についてお伝えしてきました。若い世代で大活躍する選手も多い一方で、この下川めぐみ選手のように、プロ入り後10年近く経過してからようやく開花するタイプの選手もいるということがわかります。そして、彼女の公式ブログなどを見てみると、その性格が非常に明るく、周りの人を幸せにしてくれるものだということがわかります。やはり良い成績を残せなくても、プロゴルファーの業界とどまり続けた彼女は、それだけの大きな魅力があったということなのでしょう。ちなみに、下川めぐみ選手は2011年にキャディの下川正さんと結婚しています。会員番号777であり、ホールインワン女王でもある下川めぐみ選手、今後の活躍に期待したいですね!

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